事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
綿100%のカジュアルシャツをウエットクリーニングしたところ、前立ての第2ボタンの左及びその下に穴あき損傷が発生していました。 この事故の状態は、タテ糸、ヨコ糸ともに消失しており、引っかけや切り傷などによる損傷ではあり […]
麻100%の鮮明なグリーンのジャケットを、クリーニング工場で常温手洗いしたところ色ムラが発生しました。再度全体を水に漬けスチームボックスで乾燥したところ変色が進行しグレーに近い色になりました。 退色の状態を観察すると、 […]
紳士ドレスシャツをランドリー処理したところ、襟周りの身頃部分に損傷が発生しました。 首周りという特定の部分に事故が発生したこと、事故製品の全てが綿100%との製品であるということに、この事故の特殊性があります。 この製 […]
クリーニング納品後、消費者から変色しているとの申し出がありました。 この素材は綿100%で、染料は反応染料によるものと見られます。 この現象は、両袖対称に、また胸部分には横一線に退色が発生しており、これを境にした正面部 […]
綿52%、ポリエステル48%のニットワンピースを石油系ドライクリーニングしたところ、全体が白くなり、身丈も伸びてしまったと消費者から申し出がありました。メーカー提供の未洗浄品と比較(下写真)すると、明らかに白化していると […]
背広を石油系ドライクリーニング後、上着後ろ裾部分に損傷が見られました。 外観観察からは、上着の損傷は、飛沫状に点在し変色しています。硬化はなく変色が激しいことから、タンパク質繊維の場合には硬化炭化する熱の影響では無く、 […]
ウール/カシミヤ混のマフラーがドライクリーニングによって、左右の縁が波打ちました。 マフラーの左右の縁が、波状に歪んでいますが、よく観察すると規則性があることがわかります。 濃色の糸の多い部分が伸び、淡色の糸の多い部分が […]
紳士ズボンをドライクリーニング及びウエットクリーニング、プレス機によるアイロン仕上げしたところ、前部分、左右の膝部分に黄変が見られました。 この生地には、白い羊毛糸が全体に使用されています。 黄変の発生の特徴的なことは、 […]
婦人ジャケットを石油系ドライクリーニング後、右側全体に茶色のシミが発生しました。 キワツキがあります。このことは、何らかの色素が溶けて付着したことを示しシミの状態を観察すると、大きなものでは、縁が濃くなっています。また […]
スカートをドライクリーニング後、前と後に損傷が発生し全体に黄変が発生しています。 損傷は、腹部に当たる部分が大きく、その他座りジワのある後ろ部分などに発生しています。 損傷の状態は、タテ糸だけが消失し、ヨコ糸には損傷が […]