事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
シルクツーピースをクリーニング後、毛羽立ち、収縮、風合い、フィット感が失われていると消費者から申し出がありました。 収縮については、12年前の製品ということから、メーカーでは現品のサイズも不明ということで採寸による確認 […]
消費者より、婦人ジャケットをクリーニング後に風合いが変化したという申し出がありました。 風合いの変化については、官能の問題であり原布との接触比較ができないことから判定のしようがありません。 しかし、この羊毛(ラムウール […]
婦人スーツを家庭でシミ抜き処理したところ、処理部分が濃色化しました。 実体顕微鏡観察から、この製品は、黒いポリエステル繊維に白い綿糸が柄糸として織り込まれたものであることがわかります。 シミ状に見えるのは、白い綿糸が […]
婦人ジャケットを石油系ドライクリーニング後、袖口部分の風合いが変化したとのご連絡がクリーニング事業者からありました。 しかし、これは風合い変化ではなく、不適切なシミ抜き薬品による繊維の損傷であるといえます この製品は、 […]
表地絹100%の婦人ハーフコート(フード付き)の本体を石油系ドライクリーニングしたところ全体に白っぽくなりました。 白化は、全体に発生しており、着用摩擦などの原因は考えられず、洗浄・乾燥工程時に発生したものであると見られ […]
ワンピースをドライクリーニングしたところ、全体に白い毛玉状のものが発生しました。特に黒場部分で目立っています。 外観を一見すると絹繊維の分繊化か細かなピリング(毛玉)のように見えます。 しかし全体に均一に発生しているこ […]
婦人ジャケットをドライクリーニング後、右脇の下に白いシミが見られました。 際付き状態があることから、水溶液に含まれる物質が動いて乾燥した状態であると見られます。また、裏を見ると表の白い部分の裏側にも同様の白い状態がありま […]
モヘア糸レース状飾りポケットの付いたコートを石油系ドライクリーニングしたところ、飾り部分が毛羽立ち編み模様の輪郭が不鮮明になりました。付属部分のレース状飾りポケットの組成は、モヘヤ67%、ナイロン30%、毛3%と表示さ […]
婦人ジャケットをクリーニング後、左前裾部分に引き連れ(スナッグ)が集中発生した状態が見られました。 この事故の特徴は、左前裾部分だけに集中して発生している点です。 また、タテ糸が引かれる形に引き連れが起きているのは横方 […]
メンズダウンジャケットをドライクリーニング後、約半年間ポリカバーをかけたまま保管しました。着用時に前見頃両脇、両袖口、ポケット口に損傷が見られました。この製品には金属繊維織込み生地が使用されています。 この製品の損傷に […]