次亜塩素酸ナトリウムによる脱色 次亜塩素酸ナトリウムという薬品には、激しい漂白効果があります。 特に、綿、麻などの植物系の繊維の染料を分解して脱色します。天然繊維以外の化学繊維にも、針葉樹パルプを原料とするレーヨンやテン […]
顔料とは、繊維を染めることのできない不溶性の物質で固有の色を持っているもののことをいいます。これに対して染料とは、繊維と化学的に結合して、染めることのできる水溶性(または油溶性)のものです。 このことから、顔料で生地や繊 […]
分散染料はまた、加熱によって繊維内の染料が、繊維の内縁に移動して、濃色化するサーモマイグレーションという性質があります。 ポリエステル混率50%以上のカラーワイシャツなどでは、綿製品と同じように濡れ掛けプレスした時に、襟 […]
ポリエステル製品の染色に施される分散染料の特長として、前号では溶剤による溶出について述べましたが、固体から液体という状態を経過せずに、一気に気体になる昇華という性質があります。 物質の三態 この昇華という性質によって […]
ポリエステルは、日本では1958年にテトロンという商品名で生産され始め、多様な衣料素材として普及したのは1960年代以降です。現代のポリエステル繊維は1980年代後半から新合繊として開発された異型断面繊維やマイクロファイ […]
表地が淡色系統なのに、なぜか裏地やポケット袋地に黒などの濃色を使用した製品があります。着用時には外観からは見えない部分なのですが、脱いだ時などのコントラストを印象付けるために、裏地を濃色とすることがあるようです。 綿やレ […]
(1)プリントの色泣きと移染 プリント柄は、捺染(なせん)という技術で、絵柄を生地に写すものです。 一般的な捺染加工工程 捺染の工程の内、後処理工程である固着していない染料の洗う落としを行う洗浄工程(ソーピング […]
クリーニングによって、穴開きや損傷が発生する場合があります。その原因には以下のようなものがあります。 (1)検品ミス 受付時に既に穴が開いていたが気付かなかった。 (2)虫害による繊維の脱落 虫害による穴を切断された繊維 […]
クリーニングでは、害虫が噛み荒らした繊維屑を洗うことによって落とすという結果から、受付時に目立たなかった穴も、目立ちやすくなってしまいます。また、編み物の場合1本の糸が噛み切られていれば、洗浄作用によって編み糸がほつれて […]
(1)摩耗しやすい繊維素材 摩耗損傷事故は、ポリエステルなどの合成繊維よりも綿、絹、獣毛などの天然繊維に発生しやすい傾向があります。また、綿なら長繊維綿、獣毛ならカシミヤなど細く繊細な繊維ほど摩耗損傷事故が発生しやすいと […]