1.表地の色泣きと移染

(1)プリントの色泣きと移染 プリント柄は、捺染(なせん)という技術で、絵柄を生地に写すものです。    一般的な捺染加工工程   捺染の工程の内、後処理工程である固着していない染料の洗う落としを行う洗浄工程(ソーピング)や仕上工程での色止め(フィックス)処理が不十分な場合染料が白場(白い部分)などに染み出す色泣きという現象が起きます。色泣きは、ブリード(bleed)ともいいます。 特に、黒い色から色泣きすることが多いのですが、黒い色は、黒一色では深みが出にくいことから、一般に赤や紺などを複合したものが使われていることが多く、このため青系や赤系の色が泣きだすことがあります。また、他の色と違って、重ねて捺染することもあり、染料の量が多くなることから、洗浄(ソーピング)工程が十分になされる必要があります。ソーピングが不良の場合、水洗工程などで、未定着の染料が溶出することにな…





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