事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
スェットパーカーの取扱絵表示に洗濯機洗い可という表示が見られたので、水洗い後自然乾燥し、プレスして仕上げたが、顧客から縮んでしまって着用できないとの申し出がありました。 当該製品が、どの程度縮んでいるのかについては、原寸 […]
背広ズボンをドライクリーニング後、同時に処理した上着には異常は無いが、ズボンの裾丈が6~7cm収縮したという顧客からの申し出がありました。購入先では、股下71cm仕上げで、現状として3~4cm収縮していると回答がありまし […]
ズボンの両裾外側に地の目の歪みが発生しています。発生部位は、左右共に両裾から約33cmで外側の後ろ部分です。 外観観察からは、地の目が左右から内側に向かって歪曲していることが、ピンストライプの状態からわかります。表面は […]
コートを石油系ドライクリーニングしたところ、中綿がつぶれた状態になりました。 この製品の組成(素材構成)は、毛47%、ポリウレタン31%、ナイロン22%という欧文表記があります。この組成の内、ポリウレタン樹脂は、中綿と表 […]
シルクツーピースをクリーニング後、毛羽立ち、収縮、風合い、フィット感が失われていると消費者から申し出がありました。 収縮については、12年前の製品ということから、メーカーでは現品のサイズも不明ということで採寸による確認 […]
婦人スーツを家庭でシミ抜き処理したところ、処理部分が濃色化しました。 実体顕微鏡観察から、この製品は、黒いポリエステル繊維に白い綿糸が柄糸として織り込まれたものであることがわかります。 シミ状に見えるのは、白い綿糸が […]
ロングパーカーをウエットクリーニング処理後、製品全体にねじれが生じました。 ●『斜行』という典型的な構造に起因する事故 『ねじれが生じた』という申し出があったということですが、これは『斜行』といわれる典型的な糸構造に起 […]
イタリア高級ブランドのカーディガンをドライクリーニングしたところ、身頃が縮み、袖が伸びました。 この製品は、前身頃部分は絹100%、後見頃及び前立て部分は綿ニットが使用されています。 特に前立てのテープ状の綿ニットの収 […]
婦人セーターを石油系ドライクリーニング処理納品後、消費者から胸部分及び背中部分がつぶれているという指摘がありました。 編み柄がつぶれているように見えるのは、羊毛繊維が絡み合い縮んでしまったためで、正常部分と異常部分を比較 […]
スキーウェア(ブルゾン)を水洗いの後、立体乾燥したところ、生地の表面全体にバブリング(気泡が発生したような状態)が発生しました。 この製品は、SYMPA TEXⓇという素材名の透湿防水性フィルムが表地の裏側にラミネー […]