2022年 年頭所感

当協会は創設10年目を迎えます。その目的は、「繊維製品の品質維持・復元技法」によって服飾文化に貢献するという未来志向の新産業の創造を提唱するものです。 1970年代以降、日本の経済成長とともに、ファッション文化は急激に多様化し、その素材や加工も科学技術の進歩を取り入れながら劇的に変化してきました。このような新しい素材や加工の開発は、従来のクリーニング工程では対応できないケースを生み、多くはクリーニングトラブルとしてとらえられていました。クリーニング業が、1980年代以降「クレーム産業」という汚名で呼ばれたり、業界側では「不良衣料追放」といった運動を生み出したりしました。 このような状況に対して、時代の変化に否定的に対応するのではなく、繊維製品の素材や加工の実情を学び、対応する「繊維製品の品質維持・復元技法」を習得しようという機運も高まり、多くの研修活動が開催されるようになりまし…





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