ラミネート加工の気泡状剥離
スキーウェア（ブルゾン）を水洗いの後、立体乾燥したところ、生地の表面全体にバブリング（気泡が発生したような状態）が発生しました。 この製品は、SYMPA TEXⓇという素材名の透湿防水性フィルムが表地の裏側にラミネート加工されたものです。 事故の現象は、外観からバブリングといわれる接着芯が剥離した時に発生する状態度ほぼ同じもので、表生地裏面の樹脂フィルムが剥がれたことによって、剥がれた部分が膨らんだものであると見られます。また、表生地をつまんで摩擦すると、異物感があることからも、樹脂が剥離している可能性が高いものと感じられます。 ボンディングなどに使用されるポリウレタン樹脂は、３年程度で加水分解という現象を起こし、剥離することが知られていますが、SYMPA TEXⓇは、親水性ポリエーテルエステル結合の共重合体といわれる化学物質で、加水分解しないとされています。しかし、熱に対しては…
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