事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
婦人ゴルフズボンをクリーニングしたところ、後ろポケット下部分にキズ穴が発生したとの申し出がありました。 穴の周辺に、硬化、変質、変色などが無いことから、薬品、焼け焦げが原因でないことがわかります。 毛繊維を顕 […]
紳士上着をクリーニング後、左袖口と右ヒジ部分に損傷が発生しました。 右肘の穴開き部分の周辺は、他の正常な部分に比較して、生地が薄くなっています。 また損傷部分の周辺に、薬品の反応は無く、薬品による毛繊維の損傷に見 […]
紳士背広上着の右前身頃ボタン周辺のシミを取ろうとしたところ、シミが拡大し一部損傷しました。 組成表示が無いため、顕微鏡による鑑別試験を行ったところ、タテ糸は毛100%の濃色、ヨコ糸はレーヨン100%の白色であることが […]
婦人セーターを、ドライ(石油系)クリーニングしたところ全体にムラになりました。 素材は、綿100%です。一般的には、綿素材は反応染料という染料で染められることが多く、この場合、汗や日光の影響によって、染料が酸化して […]
婦人スラックスの保管中に、輪ジミ状の変色が発生しました。 組成表示がありませんでしたので、素材を調べる必要があります。 顕微鏡による繊維の鑑別を行いましたが、極めて特殊な構造の糸であることがわかりました。 […]
クリーニング 仕上がり品納品後、スラックスの折り目内側に沿って帯状の変色があるとの指摘がありました。 この製品はポリエステル100%の素材です。ポリエステル素材が、変色する原因は限られています。 ①熱によって分散染 […]
毛100%のニットセーターのタートルネック裏部分に筋状の退色が発生しました。 取扱絵表示の下に平成9年に廃止が告示された繊維製品品質表示者番号が表示されており、少なくとも製造後6~7年を経過した商品と推定されます。 […]
クリーニング後、着用したところ左袖口に、多数の穴開きが発生していることを確認しました。 穴の周辺の糸が毛羽立っていることから(写真)、洗浄以前あるいは洗浄中に発生した可能性が高いと思われます。 綿100%の穴開きと飛 […]
ブラックフォーマルスーツのズボン内股部分に主としてズボンの太股部分に白い点状のシミが発生しました。 点状のシミに対しブラックライト照射試験を行ったところ、アミノ酸などの有機物を含むと見られる蛍光反応がありました。 ま […]
流通経路が判明するロット番号が記載されていると思われるラベルの一方が、刃物で切断されていますが、これは、一般的に並行輸入業者が市場投入する際に行う慣習です。また、スラックスには別のラベルが引きちぎられた形跡もあります。 […]