事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
ジャケットを昨年クリーニング後、今秋取り出したところ、見覚えのないシミが見られました。 この製品は、分繊化しやすいテンセル繊維を起毛したピーチスキン加工(エメリーペーパー=紙ヤスリで繊維の一部を削って起毛する加工方 […]
ポリエステル100%の婦人スーツ上下を、同一ドラムでドライクリーニング処理したところ、ジャケットとスカートの色が違って仕上がりました。 同一の生地とみられるジャケットとスカートを比較すると、スカートの方が濃色になってい […]
婦人ジャケットをドライクリーニング後、右脇の下に白いシミが見られました。 際付き状態があることから、水溶液に含まれる物質が動いて乾燥した状態であると見られます。また、裏を見ると表の白い部分の裏側にも同様の白い状態がありま […]
ポリエステル100%のコートをドライクリーニング後、主に両袖の部分に白い斑点状のものが発生した。 白い斑点状の外観を観察すると、見る角度によって斑点は鮮明に見えたり、見えなくなったりします。これは、変色や脱色など染料の […]
綿100%の紳士ワイシャツをランドリー処理したところ、襟周りの身頃部分に損傷が発生しました。 首周りという特定の部分に事故が発生したこと、事故製品の全てが綿100%との製品であるということに、この事故の特殊性があります […]
モヘア糸レース状飾りポケットの付いたコートを石油系ドライクリーニングしたところ、飾り部分が毛羽立ち編み模様の輪郭が不鮮明になりました。付属部分のレース状飾りポケットの組成は、モヘヤ67%、ナイロン30%、毛3%と表示さ […]
綿100%のワンピースをクリーニングPPカバーを掛けたまま保管していたところ脇、裾などが一部退色しました。 製品の退色の状態を観察すると、右脇から背中に掛けて、ある程度境界が判別できる程度に面状に退色が広がっており、また […]
石油系ドライクリーニング納品後、ズボンの左タック部分に変色があるとの申し出がありました。 外観からは、ピンストライプの糸が脱色しているように見えます。生地の素材は、毛50%、ポリエステル50%となっています。しかし、ピ […]
綿100%のカジュアルシャツをウエットクリーニングしたところ、前立ての第2ボタンの左及びその下に穴あき損傷が発生していました。 この事故の状態は、タテ糸、ヨコ糸ともに消失しており、引っかけや切り傷などによる損傷ではあり […]
麻100%の鮮明なグリーンのジャケットを、クリーニング工場で常温手洗いしたところ色ムラが発生しました。再度全体を水に漬けスチームボックスで乾燥したところ変色が進行しグレーに近い色になりました。 退色の状態を観察すると、 […]