事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
婦人コートをドライクリーニング後、両袖ヒジの前部分に筋状の濃色化が発生しました。 オフホワイトのコートの左右の袖に、ほぼ対称に蛇行した筋状の濃色化が見られます。デジタルハイコントラスト処理した映像を見ると、袖の着用シワ […]
婦人カーディガンを石油系ドライクリーニング後、約6ヵ月間が経過した後、銀のビーズが黒褐色に変色しました。 当該ビーズは、銀で蒸着された、銀色に輝くビーズだったのではないかと考えられます。 この製品の組成(繊維構成)は、 […]
婦人スーツが全体に赤系統に退色しています。 全体に赤系統に変色しているとありますが、ジャケットの前立て裏部分と背中、スカートの裾裏部分と表腰部分を比較すると、明確に裏部分の変色が少ないことが分かります。また、表部分であっ […]
紳士ズボンの股上、両大腿部、両膝裏部に変色が発生しています。 まず、全体を浸漬して洗浄するドライクリーニングでは、特定の部分だけの変退色を発生させることは困難であるといえます。 また、この事故の発生部位は、股上以外の両 […]
シルクツーピースをクリーニング後、毛羽立ち、収縮、風合い、フィット感が失われていると消費者から申し出がありました。 収縮については、12年前の製品ということから、メーカーでは現品のサイズも不明ということで採寸による確認 […]
消費者より、婦人ジャケットをクリーニング後に風合いが変化したという申し出がありました。 風合いの変化については、官能の問題であり原布との接触比較ができないことから判定のしようがありません。 しかし、この羊毛(ラムウール […]
シルクブラウスの肩及び脇部分に損傷が見られました。 この製品の生地は、撚りの無い絹糸(無撚糸)を平織りにしたいわゆる羽二重です。 この生地の場合よりソフトな風合いを出すために、一般の羽二重よりも隙間の多い粗い織構造にな […]
婦人スーツを家庭でシミ抜き処理したところ、処理部分が濃色化しました。 実体顕微鏡観察から、この製品は、黒いポリエステル繊維に白い綿糸が柄糸として織り込まれたものであることがわかります。 シミ状に見えるのは、白い綿糸が […]
婦ズボンをクリーニング後、全体に色むらが見られた。特に太腿部分に退色が見られます。 全体の色むらは、同系色のもので退色と見られます。 退色の原因としては、染色状態不良、光退色、汗退色などの要因が考えられます。 退色の形状 […]
ダウンコートの前立て下部ファスナー右側に、クリーニング作業以前にはなかった黒っぽいシミが発生しました。 「黒っぽいシミ」を詳細に観察すると、生地のシワとみられる部分をまたいで連続しており、またスナップボタン脇には、物理 […]