レーヨン生地製品の汗褪色とスナッグ

カットソーをドライクリーニング後、スポット状の白化と背襟中央部分に毛羽立ちが発生しました。  事故の発生部位の分布について、画像処理による解析を行ったところ、生地表面では、両肩甲骨及びU字状に白化退色スポットが分布しており、生地の裏側では、U字状の部分では、繊維の飛び出しによるスナッグが発生していました。  白化に関しては、特に両肩甲骨部分、両脇下部分で顕著であることから、吸水性の高いレーヨン素材(ヴィスコース93%表示)ということもあり、汗退色によるものであると見られます。また、U字状にスポットとして点在する部分は、綿素材など吸水性の高い下着の生地の厚い部分に汗成分が集約したものによると見られます。 背襟中央の事故については、フィラメント(長)繊維であるレーヨン繊維が摩擦によって引き出されるスナッグという現象です。また、この現象は、裏側には発生せず表側だけにあることから、この部分の…





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