事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
婦人カーディガンを石油系ドライクリーニング後、約6ヵ月間が経過した後、銀のビーズが黒褐色に変色しました。 当該ビーズは、銀で蒸着された、銀色に輝くビーズだったのではないかと考えられます。 この製品の組成(繊維構成)は、 […]
シルクブラウスの肩及び脇部分に損傷が見られました。 この製品の生地は、撚りの無い絹糸(無撚糸)を平織りにしたいわゆる羽二重です。 この生地の場合よりソフトな風合いを出すために、一般の羽二重よりも隙間の多い粗い織構造にな […]
婦人ジャケットを石油系ドライクリーニング後、袖口部分の風合いが変化したとのご連絡がクリーニング事業者からありました。 しかし、これは風合い変化ではなく、不適切なシミ抜き薬品による繊維の損傷であるといえます この製品は、 […]
紳士ズボンをクリーニング後、ポケット口、裾に損傷、ポケット大腿部前部分に黄変が見られました。 損傷については、両ポケット口及び両裾部分に発生しています。ポケット口については、特に右側が顕著です。 羊毛繊維の損傷について […]
ダウンジャケットをドライクリーニング後、袖口スナップ周辺に損傷が見られました。 袖口のスナップボタンの損傷の状態を見ると、生地に損傷の発生している部分と一致して発生しています。 また、他の身頃部分にあるスナップボタン […]
紳士礼服をクリーニング後、襟、裾部分に損傷が見られました。 外観観察では、以下の点が注目されます。 ①穴開き周辺に硬化や変色等の変化が見られない。②切断された繊維の先端に焦げによる蛋白質の炭化や溶解による乱れ、顕微鏡観 […]
カットソーをドライクリーニング後、スポット状の白化と背襟中央部分に毛羽立ちが発生しました。 事故の発生部位の分布について、画像処理による解析を行ったところ、生地表面では、両肩甲骨及びU字状に白化退色スポットが分布してお […]
ネクタイの左下側面に損傷が発生しました。 摩耗損傷には、一定の現象が見られます。 ネクタイの摩耗損傷は、上着のラペル(テーラードカラーの下衿部分)と交差接触する左右側面と、鋭角的な剣先部分に発生します。 また、多くのネ […]
コートの裏全面に施された樹脂皮膜が剥がれました。 この製品は、イタリア製“ spalmatura coating”という防水加工が裏面に施されています。この加工は、ポリウレタン樹脂のコーティング(塗布)によるものです。 […]
カーテンにスレが発生しています。下部では理解できるが上部が擦れることは納得できないという申し出がありました。 この損傷について、まず本当にスレなのかについて検証しました。 損傷部分は、周辺が濃色に縁どられていること、損 […]