事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
ウール100%の紳士上着を、クリーニング後、着用しようとしたところ、背中ベント付近に2カ所の損傷があることに気づきました。 2か所の損傷の発生状態に特徴的な点は、共に立体時に同じ高さの位置に発生している点です。 詳細に […]
毛80%、ナイロン20%の黒の表地のコートを、石油系ドライクリーニングし、納品後に消費者から前身頃右下部分に損傷が発生しているとの申し出がありました。 外観観察では、損傷部分は、前身頃右下部分に柳葉状にほぼ垂直に発生 […]
ブラウスの刺繍周辺のオーガンジー部分が損傷しました。この製品には、取扱い表示も組成表示もついていません。 損傷部分の特徴は、タテ、ヨコの繊維が消失している点であり、このことから引き裂きや、切り裂きによるものではないこ […]
婦人ジャケットをドライクリーニング後、手作業のプレス工程で、両袖付け付近に損傷を確認しました。 まず、損傷部分の特徴を観察すると、ヨコ糸はすべて残っていますが、タテ糸だけが消失したことによって、損傷が発生したことがわ […]
金属的な光沢のテクノ調のコーティングジャケットを、春にドライクリーニングし、秋にクローゼットから取り出したところ、表面の皮膜が破損していました。 これは、ポリウレタン樹脂コーティング品の典型的な経時劣化による損傷です […]
紳士背広上着をクリーニングした後、左袖後ろ部分に数か所に損傷が発生していました。 この損傷は、外観観察及び顕微鏡観察から、焼け焦げによるものであると判断されます。この製品の表生地は、組成表示のように毛50%、ポリエ […]
ランドリー洗浄処理後、右襟周辺に点状の損傷が見られました。 損傷部分に、穴明きにはなっているが、繊維が溶解・分解せずに残っていることが特徴的です。このことは、薬品など化学的な影響によって損傷した可能性が低いことを意味し […]
ワイシャツの胸ポケットに損傷が発生しています。外観から、繊維はタテ、ヨコともに消失していませんので、薬品などによる損傷ではなく、物理的な損傷であることがわかります。 損傷は、向かって右端では折り返した二重の生地が切断さ […]
同じ顧客の紳士ドレスシャツ2点を、通常のランドリー処理したところ、2点とも損傷しました。2点のシャツに共通しているのは、共に綿100%素材であるということです。 また、部分によっては、繊維が消失しており、損傷部分周辺も […]
コーヒーをこぼしたという申し出のテーブルクロスを、ドライクリーニングとウエットクリーニング(手洗い)で処理したところ1箇所だけ穴開きが発生しました。特殊な薬品による処理はしていないということです。 繊維素材は、顕微鏡鑑 […]