強い力で生地が擦過損傷

ランドリー洗浄処理後、右襟周辺に点状の損傷が見られました。  損傷部分に、穴明きにはなっているが、繊維が溶解・分解せずに残っていることが特徴的です。このことは、薬品など化学的な影響によって損傷した可能性が低いことを意味します。 また、紫外線の反応を見るブラックライト照射試験を実施した結果、以下の現象が見られました。 ①蛍光染料を使用しているこの製品に、酸化を示す蛍光染料の分解による陰(暗色)が、まったく見られません。繊維や蛍光染料が酸化されている場合、損傷周辺が黒っぽく陰になります。 ②損傷の左側延長のストライプ柄が、線状に濃色化しており、糸がひきつれて詰まったものとみられます。  また、損傷部分を拡大して見ると、糸がほぐれて一部綿状になっていることがわかります。 以上から、この事故は、襟を開いて立てた状態で内側から、左から右方向に複数の細かい突起のある面に擦り付けるなどして、…





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