事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
婦人ジャケットをクリーニング後、左前裾部分に引き連れ(スナッグ)が集中発生した状態が見られました。 この事故の特徴は、左前裾部分だけに集中して発生している点です。 また、タテ糸が引かれる形に引き連れが起きているのは横方 […]
ベルベットのジャケットをクリーニング後、右上襟から右下襟のゴージライン(襟刻み)、右前見頃フロントラインの二つボタンの中間あたりに掛けて、パイル抜けの発生が見られました。 全体の状態を見ると、右上襟端から右下襟のゴージ […]
シルク表地の防寒コートがクリーニング後に、襟の変色と袖口、裾に擦り切れが生じました。 襟部分のシミ状の変色は、実体顕微鏡による観察試験から、変色では無く脱色であることがわかりました。また、ブラックライト照射試験によって、 […]
婦人ニットワンピースをクリーニング後、後ろ右腰部分、左袖などに穴あきが見られました。 この製品の素材は、アクリル60%、ナイロン30%、アンゴラ10%で構成されていることから、虫害である可能性は極めて低いといえます。 […]
ズボンをドライクリーニング後、右裾近くに円状の損傷が見られました。 この製品は、レーヨン58%、綿38%、ポリウレタン4%で構成されている素材です。 損傷はほぼ円形であり、完全な穴あきではなく、一部糸が残っています。 […]
同じ消費者の毛100%の紳士スラックス2点の裾後ろ部分に損傷が見られました。 この2着のスラックスに発生した損傷は、同一の着用者によるものであり、発生個所も共に裾端から80~90mmの後ろ折り目上に発生しています。 実 […]
クリーニング後、左前見頃裾近くに筋状のシミのような現象が発生しました。 生地を顕微鏡観察すると、白い羊毛繊維と黒いレーヨン繊維、黒いポリエステル繊維で構成されていることがわかります。損傷部分では、白い羊毛繊維だけが消失 […]
この製品の、フリル端部分は、ニット生地としての縁の始末がされておらず、ループが容易に抜ける構造になっています。 この製品は平編みニットにラメ糸を絡ませた構造になっています。平編みニットは1本の糸をループ状に絡ませながら記 […]
紳士上着をクリーニング後、製品の主に左肩から袖つけ部分に引っかき傷のようなの損傷が見られました。 穴あき部分を顕微鏡観察すると、穴あき部分の繊維が消失して穴が開いていることがわかります。繊維がなくなるためには、溶解する […]
スーツ上下をドライクリーニングしたところ、上着左袖及び左前見頃裾部分が損傷し、ズボン部分では糸の飛び出しが発生しました。 上着の左前見頃裾部分の損傷を観察すると、ピンストライプの糸に損傷はなく羊毛生地に損傷が発生してい […]