獣毛製品のお客様アドバイス シミがついても揉んではダメ

カシミヤのコートを仕上げて、お渡ししたら…。 「なんだか、右の袖口の所が硬くなっているみたいなんだけど、出したときはこんな感じじゃなかったと思うんだけど…。」そんなお客様からのお申し出に困ったことはありませんか? ウールやカシミヤ、アンゴラなどのコートやジャケット、セーターなどの獣毛製品で、「部分的に硬くなった」とか、「なんだか風合いが変わってしまっている気がする」といったお客様の感想があった時は…。 「お客様、その部分にドレッシングやアイスクリーム?あるいはスープなどが付いてしまって、オシボリや水に濡らして揉んだことはありませんでしたか?」そう聞いてみる必要があります。 一般にウール製品を水洗いすると、縮んでしまって着られなくなってしまうというのは、獣毛繊維の独特な表面の構造にあります。 電子顕微鏡写真のように、獣毛(人の毛も!)の表面にはスケール(エピキューテ…





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