生地になる前と後で染める染色の知識
衣類は赤や青など様々な色に染められ、蝶や花などの絵柄に染められることで、私たちの暮らしを豊かにしてくれます。 この染色は、太陽の紫外線や洗濯によって少しずく色あせていきます。これも、染料の種類や加工方法によって程度に差が出てきます。 繊維を色に染める方法は大きく2つの段階に別れます。それを、「先染め(さきぞめ)」と「後染め(あとぞめ)」といいます。 ●わたや糸の段階で染める先染め 「わた」というのは、繊維の種類の「綿」のことではなく、全ての繊維で糸に紡ぐ前のばらばらの状態を言います。この状態で、染料の溶液に漬け込んで染色することをわた染めと言います。わたの状態で染めると繊維全体に染料が浸透しますから濃く深い色に染まります。洗濯などによる色落ちもしにくいものになります。 わたを糸に紡ぐのにはいくつかの段階があります。大きく分けると「トップ」「カセ」「チーズ」という3段階があり、…
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