香水がアセテートに付くと脱色することも

香水の主成分は、90~95%のアルコールに香料を溶かしたものです。科学的にはアルコール原液といっても、よいくらいです。 ◎アセテート製品の衿周りや脇の脱色に注意 アセテート繊維は、一般に分散染料という染料で染められています。アセテート繊維の衣類を着ているときに、衿周りや脇などに直接香水を吹きかけてしまいますと、分散染料が脱色してしまうことがあります。東京都立産業技術研究所からは、献血の際に、消毒用アルコールを含んだ脱脂綿が、アセテートのブラウスに接触したことによって脱色したという例が報告されています。 ◎脱色した場合白くなるとは限らない 写真のブラウスの衿周りは、赤系の黒っぽい生地が鮮やかな赤い色に変色しています。これは、赤い色がついたのではなく、香水のアルコールの影響によって、濃色を構成する赤以外の色が脱色し、赤の染料だけが残ったためです。…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら