カビ取り剤が衣類に付くと脱色してしまう

密閉性の高い住宅では、暖房や風呂場の湯気などが壁面に結露して、カビが発生しやすいのですく、スプレー式のカビ取り剤などがよく利用されています。
◎カビ取りスプレーの主成分は次亜塩素酸ナトリウム
カビ取りスプレー(商品名カビキラー等)の主成分は、一般に次亜塩素酸ナトリウムというアルカリ薬品が使用されています。この薬品は、塩素系漂白剤(商品名ハイター等)や台所用漂白剤(商品名キッチンブライト等)、レンジ洗剤(商品名換気扇ルック等)、トイレ洗浄剤(商品名ドメスト等)にも、主成分として約5%前後の溶液として使用されています。このスプレー液などが、綿、麻、レーヨン、テンセルなどの植物系繊維製品に付着すると、漂白剤の原液が付いたのと同じことになり、脱色してしまいますので注意してください。受付時には目立たなくても、乾燥やプレスの熱で活性化してクリーニング後脱色することもあります。
また、羊毛やカシミヤなどの獣毛繊維に付着すると繊維が溶けてしまうことがあります。