ポリエステル100%ズボンの光退色

ポリエステル100%の紳士ズボンがクリーニング後、全体に黄ばみました。特に大腿部前部分が黄ばんでいます。1年前に購入し2~3回しか着用していないとのことでした。 黄ばみの状態は、元の色であると思われる生地裏部と比較すると全体に黄ばんでおり、特に大腿部の黄ばみが強いといえます。   上から見ていくと、ベルト通し部は青味が強く、ポケットの内側と外を比較すると通常光の当たらない内側は青味が強く見られました。また、裾を裏返して表部分と比較すると、明らかに表が黄ばみ、裏の青味が強く見られました。 全体を漬け込んで洗浄するドライクリーニングにおいては、このような表面部分だけの変色は起きません。また、変色の状態を見ると、青緑色を構成する色素の一部(青系統)が分解した結果、黄系統が残る退色現象であると判断されます。 これは、明らかに光による退色であることを示しています。 一般にポリエステル製品…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら