同浴の顔料着色製品からの汚染

石油系クリーニングしたところ茶色のシミが発生していました。処理前にはシミは無かったと顧客も現場も確認しています。    シミの付着状態を確認すると、以下の3点の特徴が見られます。 ①表側に比較して、裏側のシミはやや薄い。 ②現状の生地の凹凸の状態に従って、谷の部分にシミは無く、山の部分にシミが見られる。 ③ブラックライト照射試験によると、生地に蛍光染料が使用されているが、シミ部分は、蛍光が抑えられ黒く見える。 以上のことから、このシミは液状に浸透したものではなく、生地の表面に押し付けられるような状態で付着したものであると推測されます。   また、ブラックライト照射試験で、シミ部分が影となるのは、不透明な顔料が付着した可能性が高いと判断されます。 この事故は染料や無地顔料吸尽染色による他の衣料品の顔料が、クリーニングによって剥がれやすくなったところに、この製品が重なった…





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