次亜塩素酸塩による綿ニットの退色

綿ニットプルオーバーの衿周りのカラーラインの一部(右側)が退色しました。     同一の染色でありながら退色が部分的なものであることから、漬け込み漂白によるものではないと判断されます。また、退色の状態を、詳細に観察すると襟周り(リンキング)の凹凸で差があり、外側に向かう凸部分の方が、凹部分に比較して退色しています。このことから、外部からの部分的な退色原因物質の表面からのソフトな接触が事故原因であると考えられます。 綿製品の染料である反応染料の退色原因としては、酸化剤または還元剤によるものが考えられ、発生の状態から還元剤(1液)と酸化剤(2液)を使用するパーマ液の付着が考えられました。そこで、糸の一部を採取して再現試験を試みました。 写真は、①パーマ1液還元剤 ②パーマ2液酸化剤 ③塩素系漂白剤 ④酸素系漂白剤 による再現試験の結果です。再現試験からは、塩素系漂白…





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