ジャンパー保管中のガス退色

着用後クリーニングに出し、翌年にジャンパーを着用しようとしたところ、肩から袖にかけての部位、一部前身頃に変色が発生していました。  変色の特徴をみると、生地の表面が変色しており、襟の部分でも、襟の表と裏を比較すると、明確に表側が変色していることが分かります。  また、肩、袖、前身頃部分での変色の特徴をみると、ハンガーに吊るし、自然に袖を垂らした状態にした時、前身頃に袖が被さった部分を境に、袖に覆われた部分の変色が少なく、露出した袖、身頃部分に強い変色が見られます。特に、肩から袖、前身頃の袖から露出する部分で、帯状に変色している特徴的な部分が見られます。  実体顕微鏡で、変色部分を観察すると、ポリエステル65%、レーヨン35%の生地において、レーヨン繊維が脱色しているのがわかります。 レーヨン繊維は、一般に反応染料という染料が使われており、長期間の内に加水分解という現象をおこして、退…





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