カーテンの水溶性空気汚染

石油系溶剤ドライクリーニングした後、変色や輪ジミが見られました。特に、上部の白地が黄ばんでいます。 カーテンの変色を、全体に観察すると、ほぼ均一に下から上に向かってグラデーション状に黄バミが進行しています。 また、カーテン生地の裏表がともに上部ほど黄バミの状態が強くなっています。  まず、回転ドラム内に全体を漬け込んで洗浄するドライクリーニングでは、このように上から下に掛けて濃淡の変化が起きるということはあり得ません。表と裏が共に変色していることから、光の影響であるともいえません。  ドライクリーニング処理ということから、全体を汚染していた油溶性の汚れが落ちて、水溶性の汚れあるいは綿素材の黄バミが鮮明になったものと見られます。 黄バミの原因として考えられるものは、下から上に登る煙(タバコ等)成分の吸着であろうといえます。 中性洗剤による一部処理では黄バミを落とすことはできません…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら