事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
6月頃にクリーニングし、10月中旬、クリーニング営業店で受け取ったところ、アノラックの一部が脱色していました。 事故品の表地は、ナイロン100%織物です。 変色は、本来の生地の色と同系統色の淡色であることから、染料 […]
北朝鮮(D.P.R.K)製の背広上着をクリーニング後納品したところ、右袖の外側が帯状に退色していました。 退色に境界線がない状態で、腕の外側に当たる部分が退色していることから、液体による影響ではなく、汚染ガスか光 […]
表面光沢のあるブルゾンをドライクリーニング後、生地の表面の光沢が変化し、全体にベトツク感じになりました。 この製品の組成(欧文)を見ると、綿(70%)の生地の上からポリウレタン樹脂(30%)がコーティング(塗布加工) […]
汗汚れのある毛100%の紳士ドレスシャツを水洗いしたところ、襟、前立てボタンホール横2箇所に損傷が発生しました。 事故状態の外観を観察すると、ボタンホールの縫製部分からヨコ糸だけが断ち切られて飛び出していることによって、 […]
ズボンをクリーニング後、膝等のポケット周辺の光沢が変化しました。光沢が変化している部分を、角度を変えてみると、それぞれに違った見え方になります。これは、起毛素材の毛の方向にムラがあることを意味しています。 顕微鏡で、正常 […]
有名イタリアブランドのスカートをドライクリーニングしたところ、表面に斜線状の目寄れ、黒点状のものが発生しました。 この製品の構造は、表地と裏地の二重構造になっており、その間をポリウレタン樹脂が接着しているという構造に […]
ズボンをクリーニングした後、左太股内側部分に黄変が発生しました。 変色部分の特徴は、以下のとおりです。 ①前折り目(プレスライン)に沿って大きな部分で発生しており、裏側にまで変色が発生している。 ②顕微鏡で観察すると、羊 […]
紳士ドレスシャツをランドリー処理後、通常プレスしたところ、襟とカフス部分の表側だけが濃色化しました。 この濃色化の特徴的な点は、襟とカフス部分の表面だけが濃色化していることです。 顕微鏡観察すると、濃色化の直接の原因 […]
婦人コートをクリーニング後、左右の袖付け部分にブクツキが発生しました。 バブリング(ブクツキ)は、左右の脇部分周辺及び左脇後部に発生しています。 この表地は、ポリエステル100%となっていますが、組成表示に無い厚 […]
クリーニング後、袖口に近い部分が損傷しました。 袖口折り返し部分に沿っての損傷は、バックライト照射から、着用摩擦による線状の損傷を示しています。 また、ブラックライト照射試験により、着用中の折代に沿ったものと見られるアミ […]