コーティング樹脂の剥離による光沢変化

表面光沢のあるブルゾンをドライクリーニング後、生地の表面の光沢が変化し、全体にベトツク感じになりました。   この製品の組成(欧文)を見ると、綿(70%)の生地の上からポリウレタン樹脂(30%)がコーティング(塗布加工)された製品であることがわかります。 ポリウレタン樹脂は、湿気や紫外線の影響によって加水分解という反応を起こし、種類によってバラバラに剥がれたり、粘着性を持つようになったりする性質があります。 温暖湿潤気候帯に属し、四季を通じて寒暖の差が激しく、湿度の高い日本では、保管上の問題から加水分解によって寿命を縮めてしまうことがあります。このことから、保管状態にもよりますが、ヨーロッパなどでは7~8年でも、日本では2~3年の寿命といわれています。   …





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