耐光堅牢度に問題のある背広上着

北朝鮮(D.P.R.K)製の背広上着をクリーニング後納品したところ、右袖の外側が帯状に退色していました。     退色に境界線がない状態で、腕の外側に当たる部分が退色していることから、液体による影響ではなく、汚染ガスか光の影響が考えられます。 ラペル(下襟)を返して観察したところ、ラペルに覆われた部分と肩など直接外光にさらされる部分との大きな色の差は見られません。 素材は毛100%とされていることから、汚染ガスなどによる影響も考えにくいと見られます。 退色した部分が、左右同様ではなく、右袖だけということが特徴的であるといえます。このことから、この部分だけが紫外線に長時間影響を受ける状態にあった可能性が高いといえます。 ①自動車などを運転する際、右側の袖部分だけが外光にさらされた状態で着用されていた。 ②クリーニング仕上がり後、長期間引き取られること無く、蛍光灯の光に…





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