キュプラ素材のゴルフズボンの汗退色

ゴルフズボンをクリーニングしたところ、右前膝部分、左後大腿部分などに輪ドリ状の薄いシミが発生しました。 組成表示は、キュプラ65%、綿20%、麻15%です。 シミの輪ドリ状の形状から、液体が徐々に乾き、縁取る形で変色現象を起こしたものであると判断されます。 ドライクリーニング後に目立ったということから、水溶性の成分による影響の可能性が高いと思われます。 ブラックライト照射試験によって、観察したところ、事故部分に写真のように蛍光反応が見られました。ブラックライト照射による蛍光には、蛍光剤、蛍光染料のほかアミノ酸類の反応があります。 この製品の素材は、キュプラ、綿、麻によって構成されており、吸水性の高い性質があります。しかしながら、水洗い禁止表示があり、ドライクリーニングによっては、アミノ酸を含む汗などの水溶性成分は原則的に落とすことができず、ドライクリーニング後も製品に残留しがちで…





この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円/月(税別)

また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。

新規メンバー登録

ログインはこちら