汗汚れの確認と水処理の必要な衣類

●ドライだけでは水溶性汚れは落ちにくい ドライクリーニングとは、本来、天然繊維など水を吸収して変形する性質をもった素材に、影響を与えることなく洗うために、揮発性の油(溶剤)で洗浄する方法ですから、原則的には、水に溶ける汚れを落とすことはできません。 汗は、99%以上が水分ですが、水は蒸発してしまいます。水以外の汗の成分としては、塩分が約0.65%、尿素0.08%、乳酸0.03%、アミノ酸類などの老廃物が含まれています。これらの成分が、着用するたびに衣類に吸収され蓄積されているのです。  これらの成分が、衣類に蓄積すると、まず塩分の影響で吸湿性が生まれ、肌触りがしめっぽく、じっとりと重たい感じになります。また、繊維が硬化することによって柔らかさが失われます。老廃物が酸化すると嫌な異臭を発するようになります。 ドライクリーニングでは、専用の洗剤(ドライソープ)に多少の水分を含…





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