クリーニングの大衆化によって「失われた一手間」

テキスタイルケア復活のためのプロの技術 毛利春雄 株式会社オフィス毛利 代表取締役 1.始めに クリーニングとは元々、衣服のメンテナンスの方法で、ここには元の状態に近く、着用に耐えられるという曖昧な基準で、お客様と業者間の妥協でなり立っています。 この厳密な決まりのない基準は、戦前(昭和20年以前)、戦後(昭和45年頃)まで、現在と、クリーニングが多くの方々の日常生活と切り離せないようになるに従って、変化してきました。 この変化は、クリーニングの多店舗展開、大衆化、低価格化、仕上げ機器の普及、パート従業員の活用といろいろな要素が絡み合い、提供する側のクリーニング業者と提供されるお客様の間で暗黙の内に起こったものです。 2.クリーニング品質という言葉 衣服が出来たときの状態を100点という状態だと表現するならば、クリーニングとは何点の状態を求められているのでしょう…





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