ウォッシャブル・ウール衣料品の知識

堀 満夫 元IWS・ノミニー・コンパニー・リミテッド アジア開発センター顧問 1.ウールの進化 有史以来ウールは稲や麦と同じように、羊という大地より刈り取られ、利用されてきた。そしてこの長い歴吏の中で、各地で盛んに交配され、羊の改良種が次々と生まれ、現在のような多種、多様なウールの生産を可能にした。さらにより白く、より細く、より均一な繊維としてウールは進化し続けており、その代表がメリノである。そのメリノの繊度(繊維の太さ:Fineness)は21-22マイクロンを中心として幅広く分布しているが、近年の交配技術の発達とマーケヅトの薄くて、より軽い衣料へのニーズにより、スーパーファインメリノの需要が伸びてきており、現在ではメリノ全体の30%が19マイクロンより細いウールで占められるようになった。さらに最近では希少ではあるが、カシミヤに相当する12-14マイクロンのウールの生産も可…





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