和の“技”を現代服飾に活かす - 一級染色補正技能士の仕事

現代クリーニングと日本伝統の染色補正 現代のクリーニングは、明治以降誕生した洋服を洗うための『西洋洗濯』をその起源としています。また、この西洋洗濯の起源は、普段着ではないフォーマルやファッションなど、ドライクリーニング発明以前には、その形状や風合いなどから洗濯できないものとされていた服飾品を溶剤によって洗浄するということにあります。 日本のきものは、寸法に合わせ両端を断ち落とし、1枚の反物を7か所直線裁断するだけで作られています。汚れて手入れが必要になったとしても、縫製を解くことによって、もとの反物の状態に戻ることから、「洗い張り」という技術によって、収縮を補正しながら水で洗浄仕上げして、再度縫製し直すという方法で復元できることになります。きものの縫製を解かず、原形のまま洗うことを「生き洗い」(染色や縫製を生かしたまま洗う)といい、水を使ったウエットクリーニングや業者によっては石油系ド…





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