汗汚れはドライだけでは落とせません

日本の夏は気温も湿度も高いために、よく汗をかきます。水ではなく溶剤で洗うドライクリーニングでは、原則的には水溶性の汗汚れを落とすことができません。 ◎シンナーのような溶剤で洗うドライクリーニング 綿や麻、ウールなど合成繊維以外の繊維は、水分を吸収して変形する性質を持っており、風合いも変化します。また、シルクやレーヨンなどは光沢が消失することがあります。また、染色もほとんどが水に溶ける染料で行われるため、水洗いでは変色しがちです。ドライクリーニングの原理は、水ではない溶剤によって汚れを接着している油分を溶かして洗浄します。溶剤は繊維に吸収されることがないので、変形、風合い変化、光沢消失、変色することがありません。 ◎汗成分は水に溶ける性質 汗成分は、塩分、尿素、乳酸などを含み、染料を酸化分解したり、生地を黄ばませたりします。これら水溶性の成分は、水ですすぎ出さなければ、ドライ…





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