なぜ着ているだけで衣類は汚れるのか。汚れとシミの違い
白いスーツを3日も着ていると、全体にくすんできます。マネキンに着せ掛けた服も、表通りに置いておけば、汚れてきます。なぜでしょう。 ◎「汚れ」は汚染。大気中の油脂分が繊維に吸着 空気の中には、道路を走る自動車や工場から排気される油煙(ゆえん)という目には見えない細かい油脂の粒子が浮いています。衣類は、細い繊維の集合体で、フィルターのように油煙を吸着する性質があります。ですから、衣類を着て行動していると、1日のうちには大量の油分を生地の表面につけて帰ってくることになります。また、指でメガネに触れただけで、油が付いてしまうように、人の体は皮脂油で覆われており、衣類に触れるたびに付いてしまいます。これらの油分が接着剤になって、ススやホコリなどが付いてしまいます。これが「汚れ」です。 ◎「シミ」は汚点。不注意などによる突発事故 食事のときに、食べこぼしやジュースが衣類に付いてしまうこ…
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