パーマ2液による脱色の再現

婦人ブラウスをクリーニングしたところ、右肩部分に変色が現れました。 右肩部分の変色は、何らかの液体の付着による脱色と見られました。    素材が、綿とレーヨン(原料:木材パルプ)という植物系繊維であることから、反応染料の脱色であり、生地に損傷が無いことから酸化剤による脱色であると見られます。 反応染料を脱色する薬品としては、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤、カビ取り剤、トイレ用洗浄剤等の主成分)とパーマ2液(酸化剤)などが挙げられます。 事故部分のpHをリトマス試験したところ、pH5と弱酸性の結果を得ました。 次亜塩素酸ナトリウムである場合は、アルカリ性を示し、パーマ2液の場合は弱酸性を示すことから、パーマ2液である可能性が高いとみられました。 次に、カビ取り剤(カビキラー:主成分次亜塩素酸ナトリウム―写真)とパーマ2液(写真)を襟裏の部分に滴下し、過熱して酸化を促進させる…





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