ポリエステル100%でパーマ液変色?

半年くらい前にクリーニングしたポリエステル100%のブラウスを着用しようとしたところ、襟がところどころ変色していました。 事故部分を観察すると、刺繍糸だけが変色しており、また同系統色への脱色であることがわかります。   顕微鏡観察による繊維の鑑別では、基布はポリエステルですが、刺繍糸は同系統色のレーヨン糸が使用されているようです。 表示上はポリエステル100%となっていますが、異素材の刺繍糸の使用量が1%未満の場合、誤差範囲としてポリエステル100%と表示しても違法にはなりません。 ポリエステルは分散染料、レーヨンは反応染料というように、染料及び染色方法が異なり、薬品による変退色の影響も違ってきます。 この事例の場合、発生箇所が左襟周りに集中していること、ポリエステルに影響が無いことから、レーヨン繊維の反応染料が分解脱色する薬品として、パーマ液の影響による可能性が高いといえま…





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