長時間窓辺に掛けておいたコートが日光によって退色した

ナイロン製品の分散染料染めは耐光性に問題が多い ナイロン繊維の場合、主に酸性染料が用いられます。淡色を均一に染める場合、分散染料を用いることがありますが、この場合、耐光堅牢度やガス堅牢度に問題が起きることがあります。 この製品は、表側にはほとんど退色は見られませんが、裏は全面に激しい退色が起きているものです。組成は、ナイロン100%です。 裏側では、写真のように、フードの下にあたる部分が、フードの形のままに元の色が残っていることに大きな特徴のあるトラブルとなっています。また、自然に吊るした状態で発生する襞の外側に沿って、退色が発生し、ゴムで絞られた部分を観察すると、陰になる部分が三角形に色を残しています。 消費者が、長時間にわたって、表側を部屋内部に向けた状態で窓際にこの製品を吊るしたことによって、紫外線にさらされこのような退色が発生したものと推定されます。 また、雨に濡れる…





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