ポリエステルフィラメントの目寄れ

ワンピースの両袖付け根付近に、引きつれ状の現象が見られました。 表示は、ポリエステル100%となっていますが、この製品はポリエステル素材を柔軟な風合いに仕上げる「減量加工」がなされている素材であると見られます。 また、ポリエステルフィラメント糸使いのこの種の事例は、東京都婦人子供服工業組合発行『失敗しないアパレル素材選び-要注意製品マニュアル』に取り上げられている代表的な事例でもあります。 同マニュアルを以下に引用します。[問題点]摩擦によって目寄れ(タテ糸・ヨコ糸の交差位置がずれて、隙間や片寄りのための凹凸ができること)を起こす。部位は袖ぐり上腕部や据付近に起きやすい。[原因]紡績糸と異なり毛羽の少ないフィラメント糸を使用した織物の場合、織物を構成しているタテ糸・ヨコ糸が動きやすいため。[対策]1.企画・生産前に品質テストを行い、確認する。<例>JIS LlO62 日寄れA法(糸ゆ…





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