簡便設備で繊維製品トラブル研究室を作ろう 2

繊維製品の事故は、消費者が購入した後の着用、保管、洗濯、クリーニングなどの消費過程で発生するわけですから、発生したトラブル品の研究は、購入者である消費者の財産を、破壊することなく事故原因を研究しなければならないということになります。事故の回復の可能性も、研究のテーマになりうるわけですから、一部を切り取って試験した後で、「還元漂白すれば元の状態に回復する」という研究結果を出したとしても、何の意味も無いということになってしまいます。 大前提が、非破壊検査である限り、研究方法の最も重要な手法は、観察ということになります。 観察の手法について、前号で以下の5つの手法を述べました。 ①全体を見て発生部分の位置を確認する。 ②実際に着用してみて、着用時のどの部分に当たるのかを検証する。 ③光の当たる角度によって見え方がどうなるのかを試す。また、裏から光を当て、構造の変化を…





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