アパレル産業に期待される品質保証

繊維製品の品質とは、「消費耐久性」「機能性」「安全性」「公正性」などの一次品質と「官能性」の二次品質に大きく分けることができる。このうち官能性品質は、自己表現や異性へのアトラクションなどのための個人の感性に依存するもので、審美性(デザイン性)、新奇性、風合いなどによって企画され、消費者は、購入時点でその品質を主観的に評価し満足させることができる。このため、商品提供者が行うべき品質保証の対象となるものは、消費者が購買時点で官能的に判断・評価できない一次品質の分野に限定することができる。 1.品質保証の定義と法的責任 消費者は、社会通念(多分に相対的であるが)をもとに購買した商品に対して、明示あるいは黙示された品質を要求し期待する。この要求及び期待が損なわれたとき、その商品を提供する生産者、輸入業者、販売者に対しての不信を持ち、購買意欲が損なわれ、場合によってはクレームとなり、補償…





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