連載:ミルト&マイケル成功の軌跡 Ⅳ.販売促進編

M&Mのオーナー・チョートコフ氏は、広告活動の重要性について強調します。その予算規模は総売上の3%。広告戦略の基本は、①商圏内見込み客の来店促進、②新規客の獲得と固定化の2点に厳しく絞り込まれています。 1.来店促進 クリーニング店発展の基本は、商圏内の顧客の占有率の確保にあるということは、言うまでもありません。一般の店舗では季節や商品に応じたセールやキャンペーンで展開し、具体策としてチラシや店頭掲示での値引き策を打ち出して集客しようとしています。しかしM&Mでは、私の知る限りそのような販売促進策は一切とっていません。 来店促進策は、ただ一つ、「百ドル無料」というクーポンDMだけです。百ドルといえば、我が国の一世帯当たりの平均クリーニング家計支出を超える金額であり、また、年間3回にわけて発送されるこの3万通のDMでのクーポン総額は、300万ドルつまりM&Mの年商に相当する…





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