プレス工程での圧力ムラによるアタリ

人工皮革のハーフコートを、ドライクリーニング後、仕上げて納品したところ消費者から後身頃部分に縦縞が発生しているとの指摘がありました。          後身頃に発生した縦縞の原因を確認するため、顕微鏡観察を行ったところ、写真①②のように毛羽の倒れている(異常)部分と、起毛(正常)されている部分が見られました。このことから、この縦縞は、毛倒れを発生している部分の光反射が、他の起毛されている部分と違うために発生しているものであることがわかります。 ボンディング製品など、裏地や芯地を貼り付けたものは、原反の段階にカレンダーロール(回転式圧着装置)で処理するため、不正な場合縦縞が発生することがあります。 しかし、この製品の場合、接着されている素材はありません。また左後身頃に主に発生していますが、裾部分に近いところではセンターの縫製ラインをわたって右後身頃の一部にまで、縦縞が発生していま…





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