脱液ジワが取れなくなったワンピース

ワンピースを石油系溶剤ドライクリーニングしたところ、シワがプレスによっても伸ばすことができなくなりました。  この製品は、ヨコ糸としてステンレススチール繊維が織り込まれています。目的としては、波状に形状記憶させた金属を織り込むことによって、梨地状のシワ付けをデザインするためとみられます。  伸ばせないシワは、縦方向に付いた脱液ジワと見られます。この生地は、薄手のもので脱水時のシワはかなり鋭角的に付いたものであろうと見られます。脱液工程では脱液ジワがついた状態のまま5分間の遠心力(G)が継続的に掛けられることから、折り曲げられた金属が形状記憶してしまったものであると考えられます。  しかしながら、十分な脱液を行わなければ、溶剤ガスによる環境汚染につながることもあり、製品メーカーの配慮が求められるところです。 この種の製品の脱液プログラムについては、1~2分程度の脱液を繰り返すことによ…





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