ウエットクリーニングによる麻製品の色ムラ

麻100%の鮮明なグリーンのジャケットを、クリーニング工場で常温手洗いしたところ色ムラが発生しました。再度全体を水に漬けスチームボックスで乾燥したところ変色が進行しグレーに近い色になりました。  退色の状態を観察すると、全体に均一では無くムラのある状態で退色しています。さらに、この状態をハイコントラスト画像処理で検証すると、タテ方向に筋状のムラが特徴的に見られ、これは染色工程上のムラであると見られます。  ブラックライト照射試験によると染料が薄くなっている部分に蛍光反応があり、後染以前の生地が蛍光染色されていたことがわかります。 またこの製品のケアラベルには、「D-TK-6297」という東京都世田谷区上馬のゼニア・ジャパン㈱として登録されているメーカーが平成9年まで使用していた繊維製品品質表示者番号が表示されています。この表示は、平成9年の家庭用品品質表示法改正によって廃止され、2年…





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