鮮明なプリント柄製品の黒色部分のブリード

特に黒いプリント部分が、クリーニングによって色泣き(ブリード)しました。組成は、表地が綿100%、裏地がキュプラ100%です。   素材からこのような、発色性にポイントを置いたデザインでは、特に色泣きの発生した黒柄部分は、重ねプリントを施されていることが多いようです。深い黒色を出すために、重ねプリントによる多量の染料を使用したが、一部の染料が十分に染着せず、繊維の間で浮いた状態になっていたものと見られます。   このような色泣きはブリードと呼ばれる現象で、染色の後工程で繊維上に不安定な状態で残った染料を色止めする(フィックス)作業、また染着不良の染料を洗い出す(ソーピング)作業を行いますが、これが不十分であったことによって発生するものです。 また、表示に平成9年(1997年)に家庭用品品質表示法の改正によって廃止された「繊維製品品質表示者番号」があることから、反応染料の経時…





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