繊維製品の基礎知識講座-糸

衣笠 哲夫(素材塾主宰) 1.糸の役割と種類 (1)糸の役割 繊維から糸を作り、その糸で織物や編物の生地ができます。織物はたて糸、よこ糸を直角に交差させて生地を作り、編物は糸をループ状で絡ませて生地にします。そのように糸は、生地としての形を構成するために無くてはならないものですが、糸にはその他に次のような役割があります。 ①生地に表情を付ける。 ②生地に機能性を持たせる。 ③生地の欠点を補う。 ④生地加工を容易にする。 (2)糸の種類 天然繊維、化学繊維はそれぞれ、その長さが短いものや長いものがありますが、いずれも細い筋状でまだ糸ではありません。その繊維をいろいろな方法で糸にしますが、糸には多くの種類があります。糸の種類を大きく分類すると次のようになります。 ・素材による分類。 ・繊維の長さによる分類。 ・糸の本数や撚りによる分類。 ・糸加工による分類。 ・…





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