約4000点の世界のボタンを収集 世界初ボタンのテーマ館

衣服の留め具としての機能性と、アクセントとしてのファッション性をもつ「ボタン」―――。着物文化が主流だった日本と違い、洋服文化の欧州では、時代によってボタンはステイタスのシンボルとされていたなど、貴重な価値をもっていた。それにまつわるエピソードはたくさん語られている。 そうした世界各地のボタン4000点以上を収集し、そのうちの1700点を、素材別、デザインテーマ別、年代、国別に分類・紹介しているのが、アイリスの「ボタンの博物館」だ。世界で初めて開館した常設のボタン博物館である。ここで、ボタンのロマンの変遷をたどってみることにしよう。 ●ボタンの語源は「花のつぼみ」古代では装飾を兼ねたお守り ボタンの起源は古く、推定西暦前4000年にエジプトで発掘されている。それは太陽神ケペラを象徴するスカラベ(黄金虫の一種)を形どったもので、装飾を兼ねたお守りであった。 ボタンは時…





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