汗の成分で臭い、重い、硬いという現象

ウールや麻、シルクなどの天然素材のファッション製品は、そのほとんどが、水洗い禁止の表示になっています。その理由は、水に入れるとデザインが崩れたり、風合いが変化したり、色が変わったりするからです。 ◎汗の成分を残したままで保管すると 夏の素材は、たっぷりと汗を吸収しています。汗のほとんどの成分は、水でなければ溶ないものばかりです。汗は塩(塩化ナトリウム)と乳酸ナトリウム、尿素が主な成分でアンモニアもごくわずかに含んでいます。汗成分が分解・変質され、低級脂肪酸等が生成されることにより、不快臭が発生します。 ◎保管する前に成分の除去を 水に入れることのできないとされているファッションであっても、汗成分を除去するためには、水による特殊処理をしなくてはなりません。そうしなければ、臭いだけでなく、塩分などの影響で湿気を引きつけ、べたつき、重く、硬い風合いになってしまいます。…





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