合成樹脂素材は徐々に分解します
衣料素材には、天然繊維などのほかに、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂が使用されています。ポリウレタン樹脂は、徐々に分解して3年程度で寿命がつきます。 ◎表面や裏面のコーティングやストレッチ素材 ポリウレタン樹脂は、生地の表面にコーティングされて、合成皮革やエナメル調の光沢にデザインされたり、ダウンウェアなど半透明のナイロン生地の裏側から不透明の白やカラーなどの顔料を練りこんでコーティングされたりして幅広く使用されています。また、ゴム糸状に加工されたものは、生地に織り込まれてストレッチ素材として、伸び縮みする衣料素材としてジャケットやパンツに使用されています。 ◎湿気や紫外線によって加水分解します ポリウレタン樹脂は、湿気や紫外線の影響によって、加水分解という現象を起こすことが知られています。分解の進行した樹脂は、クリーニング工程などに耐えられなくなって生地から剥がれたり、ゴム…
この記事は有料会員限定です。ログインまたは新規メンバー登録と利用料をお支払い頂くとお読みいただけます。
DB利用のみ登録希望の方 会費 : 800円／月（税別）
また、新規登録によって、一般社団法人日本テキスタイルケア協会研究会員への申込資格を取得することができます。