事故解説では、外観上変色に見えても実際には損傷であったりするものもあるため、複数の項目に重複して紹介しています。
メンズダウンジャケットをドライクリーニング後、約半年間ポリカバーをかけたまま保管しました。着用時に前見頃両脇、両袖口、ポケット口に損傷が見られました。この製品には金属繊維織込み生地が使用されています。 この製品の損傷に […]
セーターを石油系ドライクリーニングしたところ、シワ加工だったはずのシワが消失しているという申し出がありました。 生地の状態を詳細に観察すると、シワ加工が施されていた形跡が見られます。 生地の組成は、欧文表記によるとウ […]
ボンディング加工のレインコートを、以下の工程でクリーニングしました。 [1回目処理]中性洗剤溶液で、襟部分をブラッシングし、手洗いにて真水ですすぎ。約30秒脱水後、静止乾燥機にて乾燥。異常は見られませんでした。 [2回目 […]
麻100%の紳士ジャケットを、パークロルエチレンドライクリーニングしたところ、全体がまだらに脱色しました。 麻繊維素材を染色する場合は、通常反応染料、直接染料、バット染料などが使用されます。一般に、このような染料を使用 […]
ワンピースをドライクリーニングしたところ、地紋柄の色が薄くなったとの消費者からの申し出があった。元の色は、付属のベルトと同色であったという。 通常のドライクリーニングで、水溶性の綿素材用反応染料が、劇的に脱落するとい […]
コットン100%のジャケットを、水洗したところ、ボンディングされた裏地の染料が表地を汚染しました。 外観観察からは、明らかなブリード(色泣き)に見えます。特に縫い糸を伝って表地に染料が移行している状態からも裏地からの溶 […]
麻54%、綿43%、ポリウレタン3%の婦人ジャケットの背中部分にヨコ一線の退色が見られました。 この退色の特徴は、ヨコ一直線であるという点です。また、両脇の身頃まで通っていることから、原反の時点ではなく、製品化された […]
ドライクリーニング後、前身頃胸周りのトリミング生地部分が赤色に変色していました。 トリミングに使用されている生地の状態を見ると、同一の生地とみられる裏側と表側を比較すると、表部分の方が濃色になっています。 紫外線に […]
金属的な光沢のテクノ調のコーティングジャケットを、春にドライクリーニングし、秋にクローゼットから取り出したところ、表面の皮膜が破損していました。 これは、ポリウレタン樹脂コーティング品の典型的な経時劣化による損傷です […]
石油系溶剤ドライクリーニング後、同種の生地の製品と見られるカーディガン、プルオーバーともに生地がほつれたようになりました。 これらの製品の生地構造は、パイルニットといわれるもので、基布となる編み構造にレーヨンの糸を緩 […]